【トナラー】ガラガラで空いているのに隣に来るのはなぜ?5つの理由と5つの対策

周りに空いている席があるのになぜか自分の隣に座ってくる人、いますよね。
なぜわざわざそんなことをするのか、理由を知りたいと思っている方も多いのではないでしょうか。

ここではこうした人たちの心理を分析し、なぜトナラーになるのか、どうすれば被害を防げるのかについて考えてみたいと思います。

トナラーとは?

上記のように、ガラガラの店内・駐車場等でわざわざ隣に来る人のことをトナラー(となり+〇〇ラー(〇〇する人))という言葉で表現しているようです(私も最近知りました)。

ネット上で話題になり名前がついているくらいですので
・嫌な人はやられたら不快であること
・特定の人の行為ではなく世の中で広くみられる行為であること
がわかります。

わざわざ隣に来る理由は?

私がこの言葉を知ったきっかけはガラガラの駐車場で隣に駐車してくる人の話でした。
駐車場の場合は「停まっている車を目印にすると停めやすい」という合理的な理由もありましたが、おそらくそれだけではないでしょう。

なぜならトナラー問題は駐車場だけでなく
・外食の席どり
・電車の座席
・スーパーの袋詰め
といったあらゆる場面で見られるからです(皆さんも何かしら経験ありますよね)。

なぜトナラーはわざわざ隣に来るのか、座席に座るときを例に理由を5つ考えてみました。

他人の側にいると安心する

とりあえず最初に思いつくのがこれです。

「一人でいるのは寂しい」
「他人でもいいから誰かの側にいると安心する」
というタイプの人です。

これ以外にも
「一人でいる寂しい人だと思われたくない」
という理由で誰かの近くに行く人もいそうです。

主体性が無く自分で決断するのが嫌

・自分で決めるのがとにかく嫌
・何事も人のマネばかりして自分では何一つ主体的に動かない
・常に周りを見渡して自分が浮いた存在にならないよう気を付けている
こういう人いますよね。

他人の決定に従って生きるのがとても楽なのはよくわかるのですが、これが日常生活のちょっとした物事にも及ぶようになると、こうした席・場所決めの場面でも他人の決定に従うようになります。

後から混雑するので先に詰めて座った方が良いと考えている

電車や講演会など、混雑が予想される場面で見かけます。

・電車を例にすると、5人並べる席で既に両端に人が座っているとき、真ん中に座ってしまうと後から2人組が来たら座れないし詰めておこう、等と考えてどちらかの隣に座る

・講演会を例にすると、後から来た人が座りやすいように前の方の空席を選んで座る

といった行動が該当します。

これに関しては他者を思いやる思慮深い行為ですので、意図に気付けば不快になる方もそれほどいないかと思います。

歯抜けで座るのは気持ち悪いと感じる

高齢の方に多いタイプです。
昭和世代の人は混雑が当たり前の「整列文化」で育っているため、歯抜けで並んだり座ったりするのが気持ち悪いと感じる人もいるようです。

私もガラガラの会社の食堂で、横並びの2人席の隣に座られたことが何度かありますが、100%私より年配の社員でした。
彼らにとってはそれが当たり前で別に悪気はないのです。

席を離すと「相手を避けたみたいで嫌だ」と考えるタイプ

「1つ席を空けて座るのは相手に失礼だ」
と考えるタイプで、対人恐怖症・視線恐怖症等で他者との関係に異常なまでに敏感になっている人に多いです。

彼らは席を空けられたことで「自分がおかしいから避けられた」と感じ、とても傷ついた経験をしており、自分はそうなるまいとしてそのような行動を取ってしまうのです。

意味が分からないと思う方もいるでしょうが、このように考える人もいるのです。

トナラー対策はどうすればいい?

ここまで見てきたように、トナラーは個人の性格や価値観の問題であり悪気が無い場合がほとんどです。
そのため相手に辞めさせるのは難しいです。

それでも可能な限りトナラーを回避したり、トナラーに遭遇しても心穏やかに過ごす方法はあります。

以下にて5つ対策を紹介したいと思います。

△危険な人を装う

ブツブツと独り言を言ったり、車を黒塗りの外国車にしたり、といった古典的な手です。
やったらやったで結構効果があります(金髪にしたら痴漢にあわなくなった、という話に似ていますね)。

ただ、トナラー対策のためだけにわざわざするか、という問題があるので現実的な解決策にはならないでしょう。

△隣に荷物を置く

物理的に隣を塞いでしまえばトナラーの被害を100%防ぐことはできます。
ですが、混雑している(混雑が予想される)場面ではマナー違反になりますので個人的にお勧めできません。

実行する場合は、ガラガラで今後混雑する気配もない状況であることを見極めてからにしましょう。

〇あらかじめ隣が埋まっている場所を選ぶ

電車の座席など、後から隣に人が来る可能性が高い場合に有効な手です。
どうせ隣に人が来るのであれば、最初から害がなさそうな人の隣を狙って場所を確保すると、その後心がざわつかなくてすみます。

「後から変な人が来たら嫌だな」
と思いながら過ごす方がよほどストレスですからね。

〇パッと見で目に入らない場所、遠くて不便そうな場所を選ぶ

飲食店や駐車場等で有効な手段です。
パッと見であなたが目に入らなければ別の場所に座るでしょうし、トナラーも同じ人間ですから不便そうな場所は嫌います。

これで遭遇率をある程度下げられるはずです。

◎最初から隣に人がいるものと思い込む

ここまで紹介した対策を全て実施したとしても被害を100%無くせるわけではありません。
他人をコントロールすることはできないからです。

ではどうすれば良いのでしょうか?

なぜあなたはトナラーに腹を立てるのか

そもそもなぜあなたはトナラーに腹を立てるのでしょうか。

それは
「自分の常識に照らし合わせれば、当面自分のスペースが侵されることはない」
という思いがトナラーの行為によって破られるからですが、実はここに問題があります。

「自分のスペースを当分確保できるはずだ」
という思いには、他者への暗黙の期待が含まれていますが、先ほど述べたように他人を自分の思い通りにコントロールすることはできません。
彼らには彼らの価値観があります。

最初から隣に人がいるものだと思う

トナラーを完全に防ぐことができないのであれば、できることは1つです。

それは
最初から隣に人がいるものだと思うこと
です。

こうすればトナラーに遭遇しても
「人それぞれ色々な事情があるのだから仕方ない」
「そういうものだ」
と心が波立たず穏やかな気持ちのまま過ごすことができます。

なんだか禅問答みたいな対策になってしまいましたが、心で思うだけでも結構効果があります。
だまされたと思って一度実施してみてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
マナーに関する問題は大抵異なる価値観のぶつかり合いで生まれます。
人それぞれに自分なりの考えがあることを知ると、一方的に腹を立てずにすむことが多いです。

腹が立った時は「なぜこの人こんなことをするんだろう?」と相手の立場で考える習慣をつけてみてはいかがでしょうか。

コメント