他人との距離感に悩む方に知っておいてほしいこと


仕事の同僚など微妙な関係の人とどこまで深く関わるべきか・・・。
他人との距離感に悩む方は結構いらっしゃると思います。

特に対人恐怖症等、人との関わり方に悩んでいる方にとっては深刻な悩みです。
距離が近すぎると相手に警戒されてしまいますし(自分も耐えがたい)、距離を取りすぎるとそれはそれで相手に違和感を持たれてしまう・・・。

私は初対面の人と話すとき「何とかしなければ」と焦って余計なプライベートな話までしてしまい、後から「なぜあんなこと話したのか」と後悔することがよくありました。

他人との距離感には
・物理的な距離感(何cmまで近づいていいか)
・心理的な距離感(どこまで踏み込んだ話をしていいか)
の2種類ありますが、今回は心理的な距離感の点から考えていきたいと思います。

【悩み1】どこまで踏み込んでいいのかわからない

「この話題を振ったら相手は怒るだろうか」
「呼び捨てで呼ぶのはまだ早いかな(自分だけ「さん」付けはおかしいけど呼び捨ても抵抗が・・・)」

このように悩んだ経験は誰しもあると思います。

物理的な距離感に関してはパーソナルスペースのような指標がありわかりやすいのですが、心理的な距離感についてはそのようなものが無いので何を基準にすべきか悩ましいところです。

ちなみに私は皆があだ名で呼んでいる人を「あだ名で呼ぶか」「名前で呼ぶか」でずっと悩んでいたことがあり、なるべく名前を呼ばなくて済むように接していたことがあります(今となっては笑い話ですが)。

許容範囲は人それぞれ違うことを理解する

相手が何をどこまで許容してくれるのか、身も蓋もない言い方をするとそれは誰にもわかりません。

なぜならそのラインは
・あなたと相手との関係
・相手の価値観
・周囲の環境
等により常に揺れ動くものだからです。

あなたにとっては何でもない話題でも相手にとっては触れてほしくない話題かもしれません。
問題ない話題でも「今この場では」やめてほしい話題だったのかもしれません。

何が正解かは相手との関わりの中で探っていくほかありません。

自分と他人は違う価値観を持った人間だから、ものの見方も感じ方も違うのは当たり前
という前提を理解し、相手の立場でものを考えるようにすればそうそう問題は起こらなくなるでしょう。

相手との関係に応じて会話を使い分ける

これは誰もが普段からしていることなのでわざわざ言う必要もないと思いますが、一応お話ししておきます。

相手との距離感がわからない場合は、天気や仕事、ちょっとしたニュース等の当たり障りのない話題から始めて、徐々に趣味・家族のこと等少し踏み込んだ話題に移るようにしましょう。
相手の反応を見ながら少しずつ、がポイントで、「まずいかな」と感じたらいったん引くことも大切です。

敏感な話題かも、と思ったら「気を悪くしたらごめんね」といった一言を会話の前後に入れましょう。
これだけでも印象は大きく変わります。

※ただし距離感を詰めた後であっても、政治・宗教など、その人の価値観の根本に関わるような話題はよほど親しくない限り避けるのが無難です。

<距離感に応じた話題>
・天気・ニュース
 ⇒誰と話をしても問題になることは少ない

・趣味・家族
 ⇒共通点があれば親密になれるが、価値観の相違等が明らかになることもあるので注意

・よりプライベートなこと
 ⇒よほど親しくなければ避けた方が無難

・政治・宗教
 ⇒価値観の根本(曲げられないところ)に関わる話なので衝突しやすい

【悩み2】相手に近づきすぎてしまう

今度は逆に相手に対していきなり踏み込んだ対応をしてしまう場合です。

冒頭の私の例のように、他者との距離感に悩む人が初対面の人に余計なことまでしゃべってしまうのはなぜでしょうか。

そこにあるのは
「相手から嫌われないようにしなければ」
という感情です。

この恐怖・強迫観念に似た感情が緊張・焦りを生み、相手の好意を無理やり引き出そうとする会話につながっていると考えられます。

このような心理状態で会話したのでは相手も緊張しあなたに警戒心を抱いてしまいます。

自分の中で基準を設ける

ではどうすればよいのでしょうか。

問題は
・他人とどう関わりたいのか、あなた自身の中で整理できていないこと
にあります。

おそらく今のあなたの頭の中には
「会話する人全てに良い印象を与えたい」
という漠然とした思いしかないのではないかと思います。

そんなことは当然不可能ですし、それを実現しようとすると心が疲れ果ててしまいます。

そうならないために、会話する相手によってどこまで踏み込むのかを事前に自分の中で整理しておくと良いでしょう。

たとえば
・家族・ごく親しい友人だったらプライベートな話含め何でも話す
・会社の同僚だったらプライベートな話のうち〇〇と××の話(例えばお金の話等)はしないようにする
・初めて会う人だったらプライベートな話はほぼしない

といった具合です。
余裕があれば個別の人単位で整理しても構いません。

最初はあいまいなところも出てくるでしょうが、会話を繰り返す中で基準を調整しながら自分自身の基準を形作っていきましょう。

他人に嫌われる覚悟を決める

この線引きをするという決断は、言い方を変えると
自分に合わない人には嫌われても構わない
という覚悟を決めることと同じです。

自ら線引きの基準を決めることで自身の価値観が整理され、自分の言動に迷うことがなくなります。

・人生で会う人全員に好かれる必要はない
・人間関係はゆっくりと形成していくもの
・自然体でいい。なるようにしかならない

こうした心構えで会話に臨めるようになると他人との距離感で悩むことは無くなります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
いろいろとお話ししましたが、難しく考える必要はありません。

誰しも日々他者との関係に悩み距離感を調節しながら生きています。
あなたはその悩みが少し大きいだけで、特におかしな点があるわけではありません。

普通が何かわからなくなってしまうとパニックに陥ってしまいがちですが
「こうした悩みは皆経験していることで普通のこと」
「なるようにしかならない」
という考え方を頭の片隅に入れておくとだいぶ楽になります。

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