視線恐怖症は周囲との関係を強く意識する日本人(東洋人)に多い病気と考えられています。
今回はそれを身近なところで感じた話をしようと思います。
妻がイタリア出張で感じたこと
私の妻は仕事柄海外に出かけることが多いのですが、その中でも初海外となったイタリア出張では多くのカルチャーショックを受けたようでした。
10日くらいの出張の後、家に帰ってきた妻といろいろな話で盛り上がりました。
・空港でパスポートの中身をろくにチェックしない
・レジの人は電話しながら応対するのが当たり前
・通りが臭い
・飲み物が数種類しかない
・お茶が甘い
・仕事は適当。でも日本の企業のように回りくどいことや無駄なことはしないので効率的
などなど・・・
そんな中で私にとって最も印象的だったのは次の言葉です。
「新鮮だったのはみんな驚くほど周りの人の目を気にしないことだね」
カップルは通りでも構わずいちゃいちゃしているし(絡みつくレベルだそうで・・・)
服装もみんな自由(日本のように同じようなデザイン・色の格好であふれている状況とは全然違う)
空気を読んで周りに合わせる、という考え方はこっちでは存在しないんだな
と感じたそうです。
日本との違いを考えることが治療への一助となる
あなたがもしイタリアに生まれていたとして、それでもあなたは視線恐怖症になっていたでしょうか。
ちょっと考えてみてください。
このような問いかけをしたのは
「環境を変えろ」
「海外に行け」
ということではなく、あなたが視線恐怖症になった原因を考えるうえでの助けになればと思ったからです。
日本の外には視線恐怖症とほぼ無縁の世界がある。
↓
なぜか
↓
文化、生まれ育つ環境が違うから
↓
では何が違うのか
↓
・周囲と同調することを求められる教育
・恥の文化
・個より集団を重視する傾向
などなど
こうした違いの中にあなたの自由を縛っている原因となるものがきっとあるはずです。
悩み苦しんでいるときは狭い世界の中で似たような事をぐるぐると堂々巡りのように考えてしまいがちなので
視野を広く持つと新たな発見があるかもしれません(他者との会話は大切です)。
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