全席完全個室の高速バス誕生。需要はあるのか?

全席完全個室の高速バス誕生

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※画像はイメージです。

両備ホールディングスと関東バスが共同で2017年1月18日から全席個室の高速バスを大阪⇔東京間2万円で運行するとのこと(開業記念期間中は1万8000円)。
・ドリームスリーパー大阪東京号(公式サイト)

このニュース、最近ちょっとした話題になったのでご存知の方も多いと思います。

一般の方からすると
「新幹線に勝てる要素がないのでは」
と思った方が多いのでしょうが、私はそうとも言えないと考えています。

以前紹介した半個室ラーメン店、学食の”ぼっち席”などプライベートを大切にする傾向が日に日に強くなってきており、その流れがバスにも来たな、という印象です。

本当に新幹線に勝てる要素がないのか、せっかくなので比較してみました。

運行時間

《新幹線》
→約2時間30分

《全席個室バス》
→約8時間40分~50分

■評価
時間だけ見れば新幹線の圧勝ですが、バスは寝ながら移動できることを売りにしているため比較にあまり意味はない気がします。

料金

《新幹線》
→14,450円(指定席)

《全席個室バス》
→20,000円

■評価
新幹線の場合、到着後ホテルに宿泊することを考えるとそれほど差はないかなという印象ですが、新幹線は各種割引でもう少し安くなる余地があるのでバスの方がやや高いかなという気がします。

快適さ

《新幹線》
→隣の人、通路を歩く人が視界に入り煩わしい。車内は大人数なので常に何かしら音がしている。

《全席個室バス》
→誰とも目を合わせる必要がない。他人の話声等に煩わされることもない。ただ車なので揺れに敏感な人にはつらいかもしれない。

■評価
当サイトを見てくださっている皆さんからしたら、ここはバスの圧勝でしょう。
バスを選択すれば、他人が視界に入ることで生じる面倒事とは一切無縁で、新幹線特有の「前後左右に変な人が来ませんように」という心配もほぼ無用になります。
あと上では触れていませんが、新幹線は乗るまでの駅構内の移動も人が多くて疲れます。

(私の)結論:使い方次第では”あり”

世間では否定的な意見がやや多い気がしますが、

・視線恐怖症・対人恐怖症なので個室じゃないと無理

という人に限らず

・移動時間を有効に使いたい
・神経質なので快適に移動したい

といった方にも需要があると思います。

バス会社としても採算がとれるかどうかはしっかり精査しているでしょうし、1日1便運行なので、1日22人(11×東京行き・大阪行きの2便)が利用したいと思えば採算が取れるわけで、十分成立しているのではないかと思います。

実際に予約状況見てみましたが、平日は空きがあるものの金・土は結構埋まっています。

「遠出したいけど新幹線は苦手・・・」
という方は一度利用してみてはいかがでしょうか。

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