視線恐怖症と思われるケースでも「視線恐怖症」と認識されない現実

視線恐怖症が原因で不登校になってしまう人、表には出ませんが結構いるのではないかと思っています。

先日いじめによる中学2年生の自殺に関するニュース・記事を見ていたところ、生徒のクラスメイトに関する文章の中にこんな記載がありました。
(亡くなられた生徒さんには心よりご冥福をお祈りいたします)

「まわりの視線が気になってしまう娘は、髪を下ろさずにはいられません。精神科の先生にもそうするように言われていて、校長先生には理解を示していただきました。でも、担任の先生は、“校則だから、髪を結ぶように”の一点張り。そのせいで、未だに娘は学校に通えずにいるのです」
中学2年生イジメで列車飛び込み 自殺のSOS見落としでもクラスがかばった「女教師」〈週刊新潮〉(外部サイト)

文面を見る限りこれは視線恐怖症と考えて間違いないと思います。
髪を下ろして自らの視界を塞ぐのは視線恐怖症患者の典型的な行動です(視線恐怖症が少し楽になる5つの対策(#対策2参照))。
精神科医にかかっているくらいですから本人とご家族はこれが視線恐怖症だと知っているかもしれません。
それでも記事になると「まわりの視線が気になってしまう娘は・・・」という表現になってしまい、「視線恐怖症」という単語は出てきません。


視線恐怖症という単語が世間により認知されることが大切

これがうつ病だったらどうでしょうか。
「しばしば酷く落ち込んだり何事もやる気が起きなくなってしまう娘は・・・」
ではなく
「うつ病と診断された娘は・・・」
となっているはずです。

うつ病に関しては「性格の問題ではなく心身の異常が原因の病気である」という認識が世間に浸透し始めているため、一昔前に比べればずいぶんと世間の理解・協力が得られやすくなっています。

しかしながら視線恐怖症という単語はニュース等を見ていてもなかなか目にする機会がありません。
担任の先生は視線恐怖症という単語すら知らず、娘さんの件は性格の問題くらいにしか思っていなかったのでしょう。

視線恐怖症を治すのは自分自身に他なりませんが、周囲の理解・協力があるのとないのとでは治療結果に雲泥の差が出ます。
いじめ・不登校を減らすためにも視線恐怖症の認知度を高めていかなければと強く思わされました。

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