先日ソフトバンクの川崎宗則さんが「自律神経の病気」を理由に球団を退団する、と発表があり話題になりました。
川崎選手は底抜けに明るく独特のパフォーマンスで周囲を盛り上げるムードメーカーで、その人気は国内にとどまらず海外でも多くのファンを獲得していました。
そんな人がなぜ強いストレスが引き金になりがちな自律神経失調症になったのか、と驚いた方もいるのではないでしょうか。

しかしこういった病気は皆に好かれている人ほど陥りやすい傾向にあります。


自律神経失調症とは?

自律神経失調症という言葉を初めて聞く方のために簡単に解説すると、強いストレスなどが原因で体のバランスを保っている自律神経の働きが偏り心身に不調をきたす状態のことを指します。
動悸が激しくなる、手足がしびれる、といった目に見える症状もあれば、心が深く落ち込んで体を動かす気力がなくなる、といった目に見えない症状に苦しむ方もいます。

私も対人恐怖症・視線恐怖症で長年無気力な状態に陥っていたことがあるので、これがどれだけ辛いかよくわかります。
強靭な精神力が求められるプロ野球の世界から一度距離を置こうと考えるのも無理はありません。


真面目で周囲に気を配る性格がアダになった?

ストレスが引き金になる病気になりやすい方の特徴として
・真面目
・完璧主義
・周囲に気を配る
といった点が挙げられます。

私は川崎選手を映像の中でしか知らないのであくまで推測ですが、彼は上記いずれにも該当していたのではないかと思います。

自分がふざけることで周囲が盛り上がる。
周囲からムードメーカーと認識されるようになり、「それが自分の役割なんだ」と思うようになる。

そうしたことを繰り返すうちに
周囲の期待に応えなければ
というプレッシャーがどんどん大きくなり、耐えられなくなったのかもしれません。

「彼はすごく面白いやつなんだ」
「次は何をやってくれるんだろう」

そういった声を彼は1つ1つ正面から真面目に受け止めていたのでしょう。
期待に応えるために新しいことをやり続け、そしていつか限界を超えてしまう・・・。
そんな状況だったのではないでしょうか。


必要以上にがんばってしまう人の心理

川崎選手の病気が本当にストレス起因なのかは不明なのでここからは一般論として述べますが、対人関係に不安を抱く人は

・相手に良い印象を持ってもらったまま関係を終わらせたい
・今の自分に対する良い評価が少しでも下がるのが怖い
と考える傾向が強いです。

普段明るくて面白い人だと認識されている人の場合

少しでも元気がないと
「どうしたの?」
と言われ、パフォーマンスのクオリティーが低いと
「次はおもしろいやつを頼むよ」
と言われる。

この一言一言が怖いのです。

では逆に
「いつも元気だね」
「今日のネタはめちゃめちゃ面白かったな」
と言われるのはどうでしょう。

実はこちらの方が彼らをより苦しめます。
次はさらに相手を楽しませないと高まった評価が下がるわけで、そうならないためにはより高いハードルを越えなければならないからです。

ここまで読んで
「何を言われてもプレッシャーになるのではどうしようもないのでは?」
と思った方いると思いますが、まさにその通りで、一度こういった不安を抱えてしまうと相手の反応が全てプレッシャーになってしまい、八方ふさがりになってしまうのです。

ですから「どうにもならない」と感じたら一度周囲と距離を空けて静養することが何より大切になります。


必要以上にがんばってしまう人にかける言葉は?

あなたの周囲にもこういった人いないでしょうか。

・こちらが求めていないのにいつも周囲を喜ばせようとする人
・みんなに頼りにされて誰からも尊敬されている人

そういう人に必要なのは
「いつも楽しませてくれてありがとう」
「頼りにしている」
「あなたは素晴らしい」
といった言葉ではありません。

「あなたが特別で面白い(頼りになる)から好きなわけじゃない。そのままのあなたが好きだからただ一緒にいるだけで楽しいんだよ」
というメッセージが彼らを救う一助になります。

川崎選手の病気の原因が精神的な理由かどうかはわかりませんが、当面は何も考えずゆっくり休んでいただきたいです。

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